被写体が持つエネルギーに、
写真を通して触れる
PHOTOGRAPHY BY GOTTINGHAM
TEXT BY KURUMI FUKUTSU
PHOTOGRAPHY BY GOTTINGHAMTEXT BY KURUMI FUKUTSU
自然の摂理と、命のサイクルをまっすぐに見つめながら、生きるエネルギーを豊かな感受性で捉え、写真に表現する写真家の川内倫子さん。1997年より、フリーランスとして活動を始め、2001年に写真集『うたたね』『花火』『花子』(全て2001年/リトルモア刊)の3部作を発表し、翌年には、写真集『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛賞を受賞。海外からの注目も高く、これまでに世界各地で展覧会を開催。2005年にフランス・パリの「カルティエ財団美術館」で開催した「AILA + Cui Cui + the eyes, the ears」の展覧会は、国際的な評価を得た。<br>何気ない風景、またそこに存在する空や花、生物も、川内さんのカメラを介すると、柔らかく美しい光に包まれながら、驚くほど繊細に写真中に現れてくる。そんな川内さんの作品中でリンクする、 被写体とそのエネルギー、また人間の感情と色彩の関係性とは?