絵画の中にある「色」の役割
TEXT BY YOSHIKO KURATA
TEXT BY YOSHIKO KURATA
東京藝術大学大学院の卒業以前より、東京を中心に作品を展示発表してきたペインターの石井佑果。そこに描かれる果物、植物、壺や風景など誰もが西洋絵画で見たことのあるモチーフは、奇妙にもアルファベットやトランプカードのマーク、音符など記号的な要素と組み合わさって一つの画面に収まる。それぞれのモチーフが自立しながらも、互いが親しみ合い、過去と現在への対話が織りなされる作品群。それらモチーフに込めたユーモアと、最近改めて意識しているという「色」の役割について話を伺った。