shikiの色名(新色追加)
- 2020.11.29
- Epoihonten
- Color, Blog
皆様こんにちは。
いつもエポイのブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は七夕ですね。毎年お天気に恵まれず、夜空を見上げても中々星を見る事が出来ないのが少しもどかしく感じられます。
今回は「shikiの色名」についてご紹介いたします。
しろ(白)
光の反射によって生まれる色が白です。shikiのしろは、どこか優しさを感じられる色となっています。
くろ(黒)
白とは逆に、全ての光を吸収するのが黒です。艶がとても綺麗に映える色です。
あく(灰汁)
灰を水に浸して沈殿させ、濾過してできた上澄みを灰汁と言います。灰汁色は、灰汁になる前の濁った状態の色です。日常でよく見るものとして一般的だったようです。
あか(赤)
血のような色のこと、また緋色、紅色、朱色、茶色などの総称となっています。shikiのあかは朱色に近い色味です。
つつじ(躑躅)
赤躑躅の花の色から名付けられた色名で、紫みの赤い色を表わします。襲(かさね)の色目にもあり、すでに平安時代には知られた色でした。
とき(朱鷺)
鴇(とき)が飛ぶときに見える風切羽の薄いピンクから付けられた色名です。江戸時代までは、いたるところで見られるありふれた鳥だったそうです。
かわらけ(土器)
釉薬をかけずに焼いた素焼きの陶器のことを昔は「かわらけ」と言いました。平安時代の宮廷ではよく使われていたようです。中世以降は、布地の形容などに用いられていました。
だいだい(橙)
もとは中国語の色名「とうしょく」が日本語化したものらしく、橙の実は次年の実がつくまで落ちないので代々になり、縁起が良いと正月飾りに使われるようになったとのことです。
やまぶき(山吹)
山吹は、旧暦の季節では春の終わりの花とされています。日本語の色名では黄色の代表ともいうべき色名です。
くちなし(支子)
昔(少なくとも平安時代頃)は梔子のことをたいてい支子と書いています。梔子の実の黄色い色素が染料として用いられてきました。
ひすい(翡翠)
室町時代から使われた色名です。青緑から黄緑にわたる幅広い緑色に用いられます。宝石の翡翠は、中国では玉(ぎょく)と呼ばれ大事にされてきました。
みる(海松)
磯の干潮線より下に着生する海藻の名前で、主に食用に採取されました。「万葉集」に海松の名前を読み込んだ歌があります。
あお(青)
青は赤とともに日本語最古の基本色彩語です。しかしそのカテゴリー範囲は現在よりはるかに広かったようです。shikiのあおは深く濃い色合いです。
こん(紺)
藍染の暗い色の通称が紺です。色が濃いほど高級な色とされた天然染料の時代に、禁じられた形跡がない、日常生活に欠かせない必要な色でした。
あおむらさき(青紫)
青と紫の中間の色を指します。色のイメージは幅広く、shikiではあおに近しい色合いです。
わかば(若葉)
若葉の色は、また巡ってきた春を迎える喜びと密接に結びついています。「奥の細道」で芭蕉が詠んだ句(日光参詣の折)も有名です。
うすはな(薄花)
藍の染料のみを用いた青である縹(はなだ)が、花田色という字があてられるようになり、さらに簡略化され花色となった経緯があります。その花色の薄い色を指します。
くじゃく(孔雀)
孔雀の美しい羽のような、鮮やかな青緑色のことを指します。近代に出来た色名です。
こんるり(紺瑠璃)
紺色というのは本来は染色の色名ですが、まるで宝石の瑠璃のように美しい紺色をさします。かの有名な「源氏物語」にも瓶子(へいじ)の色を表すことばとして登場します。
うらは(裏葉)
葉の裏の薄緑を表したものです。風にそよいで葉裏を見せる代表的な植物は柳です。そこで江戸時代には裏柳、裏葉柳という染色の色名ができました。その色が代表的な「うらは」色といえるそうです。
もみ(樅)
松科モミ属の常緑針葉樹で、本州中部から九州の低山に生えるのが樅です。建築や卒塔婆、棺などにも使われてきました。
くれない(紅)new!
想像される「あか色」よりも深みのある濃い色合い(真紅)で、現代では国が表彰する紅綬褒章のリボンや国旗の赤い丸でも使用されている色です。
現在shikiシリーズで展開している22色(※2020年11月追記)をご紹介いたしました。
色の謂れを知ると、ご自身とのつながりが浮かび上がってくるようなものも中にはあるかもしれません。ご縁を感じてくださったものがありましたら、是非実物もご覧くださいませ。shikiシリーズはアイテムのラインナップが豊富ですので、少しずつ揃えていくのも楽しめます。
夏の襲(かさね)の色目【葵】をイメージしてみました。(ひすい×あおむらさき)
皆様のご来店を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
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(参考文献)福田邦夫「日本の色」(2007年)主婦の友社
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